2025/08/18 15:14
こんにちは、weneedです。
少し遅くなってしまいましたが、2025年7月6日〜16日にフランス・パリのユネスコ本部で第47回世界遺産委員会が開催されましたので、
その結果(主に新規登録について)をまとめます。(筆者は世界遺産検定マイスターを取得しています)
今年は、日本からの推薦案件の審議はありませんでしたが、新しく26件の遺産が世界遺産登録されました。
これによって、世界遺産の総数は1,248件(文化遺産972件、自然遺産235件、複合遺産41件)となりました。
私が気になった遺産について下記していきます。
1.ドイツ「バイエルン王ルートヴィヒ2世の宮殿群:ノイシュヴァンシュタイン城、リンダーホーフ城、シャッヘン城、ヘレンキームーゼ城」(下写真はノイシュヴァンシュタイン城)

世界遺産登録前からすでにシンデレラ城のモデルとして世界的に有名であり、世界遺産ではなかったんだという反応も多いノイシュヴァンシュタイン城をはじめとするバイエルン州の宮殿群が世界遺産登録されました。
建築としての際立つ美しさと規模、豪華さを兼ね備えた総合芸術作品として登録基準(ⅳ)で登録されました。
個人的には雪を冠したノイシュヴァンシュタイン城を見てみたいです!
2.カンボジア「カンボジアの記憶の場:抑圧の中心から平和と反省の場へ」(下写真はチュンエク虐殺センター)

カンボジアでは、クメール・ルージュが農村共同体化による理想社会の実現を掲げ、非人道的な強制労働と大量虐殺を行いました。
特に知識人や専門家の粛清、子供の洗脳と兵士化が進み、国内は大混乱に陥りました。
その結果、犠牲者は150万〜200万人に及び、当時の人口の約4分の1を占めました。
本遺産は、世界遺産における比較的新しい概念である、「記憶の場」として登録されました。
「記憶の場」とは、国家やコミュニティが記憶に残したい出来事が起こった場所(特に、近年の紛争や弾圧など、人々の記憶に深く刻まれた出来事に関連する場所)を指します。
人類の重要な記憶を風化させることなく、出来事を継承し平和を祈るという意味で、非常に意義のある世界遺産登録であったと感じています。
3.中国「西夏王陵群」(下写真は西夏王陵群)

西夏王陵は中国・寧夏回族自治区銀川市の賀蘭山のふもとにあり、11世紀〜13世紀にかけて建造されました。
特に中央の大きなものは、西夏王の陵墓(皇帝の墓)で、形状から「東方のピラミッド」とも呼ばれます。
西夏陵から出土した遺物は7,100点にのぼり、その多くが高い文化的価値を有しているそうで、中国の世界遺産でまた行ってみたいところが増えました!
ご紹介した3件のほか、今回は23件の新規登録があり、世界遺産の総数は1,248件になりました。(内訳:文化遺産972件、自然遺産235件、複合遺産41件) ※新規登録遺産の一覧は、UNESCOのHPを参照ください。https://whc.unesco.org/
ちなみに来年の世界遺産委員会は、韓国の釜山で開催されます。
日本からは、奈良県の「飛鳥・藤原の宮都とその関連遺産群」が審議予定です。(下写真は、構成資産の高松塚古墳)

日本として、27件目の世界遺産が登録されるか今からとても楽しみです!
それでは!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
-weneed
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